NHK 朝8時(再放送 昼12時45分)
最初の頃は、海があって、山があって、空があって・・・心が洗われるドラマだと思いながら見ていました。
ヒロイン(清原果耶)、妹(蒔田彩珠)
父(内野聖陽)、母(鈴木京香)、祖父(藤竜也)、祖母&語り(竹下景子)
ヒロインの幼馴染(キンプリの永瀬廉)、その父(浅野忠信)←巧い
ヒロインの人生に強い影響を与える気象予報士(西島秀俊)、医師(坂口健太郎)、山主の大家(夏木マリ)
等々、登場人物がみんな良い。
東日本大地震から10年という事で、東北の今と未来、人々の心模様も織り込まれ、身につまされる場面もあります。
これは決して東北の問題だけではありません。
回が進むにつれ、自然界は全部繋がっていて、人間も全ての動植物同様、その中で生かされているんだと感じます。
林業、水産業。全てが尊い。
そんな時に、集中豪雨による熱海の土砂崩れのニュースがありました。
あの晩は、神奈川でも警報が何度も鳴って。
もしかしたら自分だったかもしれないと思うと、とても他人事とは思えません。
人間が手を入れた所ほど脆い。
木の吸水力に目をつけ、防災に役立てようとする気象予報士がいたり、ドラマはタイムリーな内容。
今は銀行員で普通のお父さんが、若い頃はジャズトランペッターだった過去。内野さんにぴったりな役どころですね。
「音楽やるやつは、影とか、傷とか、不幸とか背負ってねえと色気はでねえって…」っていう、世の中に有りがちな音楽論に対して
「正しくて明るくてポジティブで前向きであることが魅力にならない世界なんて、クソですっ!」「どこまでも明るい、吹いている楽器の音まで明るいこの人は最高に素敵です!」
って言い放った若き日の母、カッコよかったです。
脚本は安達奈緒子氏。
テレ東のドラマ「きのう何食べた」で同性愛のカップルを見事に演じきった内野さんと西島さんが、今回は朝ドラで共演です。
テレ朝の「おっさんズラブ」がラブコメディとすると、テレ東の「きのう何食べた」は正統派の恋愛ドラマでした。(原作はよしながふみによる料理漫画)
奇をてらった事件などは無くても、シーンやセリフで視聴者を惹き付ける事が出来る脚本家。
その手法は、今回の朝ドラにも活きています。
以下の対応が可能です。
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