１０６回目の夏の物語��
2024/07/22 22:37
「一投一打に思いを込めて、全国で一番熱い夏にすることを誓います」
7月6日の県大会開会式で、古川学園の青沼主将が選手宣誓をした。
チームゎ1点差ゲームを2度も経験し、準決勝までたどり着いた。
この日の相手ゎ仙台育英。
高すぎる牙城を研究し尽くし試合に望んだ。
しかし、全国レベルの相手を前に常に4点を追う苦しい展開。それでも8回に1死一塁から高島旭陽選手が右翼線適時ニ塁打を放ち1点を返し、尚も2死ニ塁で青沼主将が打席へ立つ。
「最後の打席になるかも」
チャンスを広げる事が出来ずに無安打に終わった。
「最後ゎ相手が一枚上手だった」。
唯一の適時打を打った高島捕手ゎこの学校の生徒会長。1年生の時に原因不明の下半身まひで野球が出来なかった。その辛い時期を経験してからも這い上がってこの夏を迎え、今日の試合でゎ仙台育英の盗塁を3度も阻止した。
「この3年間、人生のどん底も見たし最高な時も経験できた。自分ゎ誰よりも得している」。
青沼主将が選手宣誓をした場所で、古川学園の熱い夏が終わった。
(おしまい)
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